R34GT-R画像 スポーツカー専門店MANABOON(マナブーン)のイシケンです。日本国民の男子はほぼ好きだと勝手に思っているGT-R。その中でも特に R34GT-R(型式BNR34)は第2世代GT-R(RB26DETTエンジン搭載)の中でも格別の存在ではないでしょうか。第2世代GT-Rの最終モデルということもありますし、スカイラインGT-Rの最終モデルでもあります。 スカイラインGT-R(R34)画像 何よりもこの威圧感たっぷりのエクステリアには力強いGT-Rらしさを感じる方も多いのではないでしょうか。そんなR34GT-Rは生産が終了してから2019年の今年で15年が経過しています。年々中古車価格は上昇傾向にあり、海外での人気も合間ってここ数年は数百万単位で相場が高騰しています。買いたいけどもう手の届かない存在になりつつあるR34GT-Rを中古で買うためにはどうしたらいいのか。スポーツカー専門店の視点でご紹介します。

R34GT-Rのスペック・グレードのおさらいから

R34GT-R画像 R34GT-Rのスペック・グレードをしっかりと把握しておかないと、どのグレードのR34GT-Rを狙えば予算内なのかがわからなくなってしまいます。前期と後期もあります。知っている方も多いと思いますがおさらいです。 1999年1月から発売開始したR34GT-Rは、ベースモデルの標準車とVスペック、VスペックN1の3グレード構成で販売されました。新車時の価格は標準車で4,998,000円、Vスペックが5,598,000円、VスペックN1が5,998,000円という価格設定でした。中古車価格でもう新車価格超えてしまっている車が大半ですよね。。。

R34GT-R Vスペック

R34GT-R画像 R32GT-Rの時代からVスペックはカタログモデルとしてラインナップされてきました。R34GT-Rでは標準車からフロントとリアに専用のディフューザーが装着され、空力的にも見た目にも標準車とは印象が変わります。このエアロはアドバンスドエアロシステムと呼ばれ、リアにはカーボン製のリアデフューザーが量産車では世界初の採用となりました。

■Vスペックの主な装備

・アドバンスドエアロシステム(前後ディフューザー) ・フロントロアアームにブレーキ導風板を装備 ・マルチファンクションディスプレイに吸気温、排気温を追加表示 ・3000rpm以下の表示幅を圧縮した2段表示タコメーターの採用 ・アクティブLSD ・アテーサE-TS PROの採用

R34GT-R VスペックN1

スカイラインR34GT-R VスペックN1画像 レースでの使用を前提にこちらもR32GT-R時代から販売されているモデル。Vスペックをベースに以下の装備品が変わっています。

■VスペックN1の主な装備

・N1専用ピストン ・N1専用エンジンブロック ・N1専用強化ウォーターポンプ ・ツインボールメタルターボチャージャー ・大型空冷式エンジンオイルクーラー ・大型リアブレーキ ・ドアミラー電動格納機能レス ・樹脂製パーキングブレーキレバー ・樹脂製センターコンソールリッド ・オートエアコンレス(ヒーターのみ) ・オーディオレス ・リア関けつ式ワイパーレス

R34GT-R後期モデル

R34GT-R VスペックⅡ画像 2000年8月にマイナーチェンジで後期型になりました。主な変更点は以下の内容です。

■R34GT-R後期型の主な変更点

・大型リアブレーキローターを全車に採用(N1に採用されていたローター) ・アルミ製スポーツペダルの採用 ・アルミ製シフトノブの採用 ・センターコンソールをイリジウム調に変更 ・黒を基調としたシートクロスの採用 ・フロントグリル、フロントバンパーの形状を変更 ・ウィンカーにクリアレンズを採用 ・VスペックからVスペックⅡに変更 ・VスペックⅡにNACAダクト付きカーボンボンネットを採用 ・ボディカラーにホワイトパール(QX1)、スパークリングシルバー(WV2)を追加 ・トランク裏側トリム未装着 ・スペアタイヤ

■R34GT-R後期型でなくなったポイント

・ヘッドライトのレベライザー ・室内抗菌仕様 ・屋根の防音スポンジ ・シートベルトガイド ・グローブボックスのキーが廃止 ・トランク内リアワイパーモーター/ランプ部のカバー ・スペアタイヤホイールがアルミから鉄に ・トランクの内張り一部 ・バックフォグの縁取り ・右リヤタイヤ後方のATTESA E-TS PROのアクエチュエーターカバー

■R34GT-R後期型ですごく細かいけど気になる変更点

・エンジンルームの塗装が前期:無塗装→後期:車体色に塗装 ・リモコンドアロックにアンサーバック機能が追加 ・リモコンでドアをロックしキーで開けるとブザーで警告 ・クラッチスタートシステム ・トランクキーが専用

R34GT-R Mスペック

R34GT-R Mスペック画像

参照元:http://minkara.carview.co.jp/userid/207308/blog/34554217/

2001年5月に登場したMスペックは、乗り心地と上質感を重視した大人のGT-Rとして登場しました。ベースはVスペックではあるものの、ボンネットはカーボン製から標準車と同じアルミ製となっていました。以下、Mスペックの装備品です。

■R34GT-R Mスペックの主な装備

・リップルコントロールショックアブソーバーの採用 ・リアスタビライザーの細径化(24.2パイ→23.0パイ) ・GT-R刺繍入り手縫い本皮シート ・前席シートヒーター ・ファイングリップタイプの本皮ステアリングホイール ・ボディカラーに特別塗装色シリカブレス(EY0)を追加

R34GT-R VスペックNur/MスペックNur

R34GT-R Mスペック

参照元:http://masami55.exblog.jp/20616396/

2002年1月、R34GT-Rの生産終了に伴いファイナルバージョンとして登場したのがNur(ニュル)。N1エンジンをベースに専用にバランス取りされたエンジンを搭載。他にもN1用のオイルポンプ、ウォーターポンプ、エキマニ、エアホース、タービンを搭載したモデルで、限定1000台の販売となりました。

■R34GT-R Mスペックの主な装備

・ニュル専用N1エンジン ・ニュル専用 300kmフルスケールスピードメーター ・ニュル専用クローム調仕上げ立体グレードエンブレム ・ミレニアムジェイドメタリック(JW0)を追加

特別限定色のミッドナイトパープル

R34GT-Rミッドナイトパープル画像

参照元:https://middle-edge.jp/articles/BhKVv

R33GT-Rで採用された特別限定塗装色であるミッドナイトパープルは、R34GT-Rでも採用されました。R33を最初のミッドナイトパープルとして、R34ではミッドナイトパープルⅡとⅢがそれぞれ限定で設定されました。Ⅱは1999年の発売当初に限定300台。Ⅲは2000年1月から3月までの限定3ヶ月で販売されました。どちらも見る角度や光の当たり方によって、パープルからグリーンへと色彩が変化するボディカラーとして設定されました。

R34GT-Rは高騰中!買うには最低でも450万円以上必要?!

R34GT-R画像 海外での人気もあり価格高騰しているR34GT-Rは、最低でも450万は用意しないと中古車屋さんからは買えないでしょう。R34GT-Rが安く買う条件としては、標準グレードで走行距離不明で修復歴有りの車です。走行距離不明というのは、メーターを例えばニスモメーターなどに交換して、交換時の走行距離の記録がない車です。要は何キロ走っているかわからないということですね。そして、修復歴が有りとなると相場は下がってきます。その中でも更に安くなる条件としては、現メーターの距離が何十万kmとかの表示になっていて、修復歴の程度が中レベル以上です。これを聞いただけでも確かに安くなりそうだと思いますよね。まさにその感覚によって買う人が少なくなるので、値段も安くなります。

400万のGT-Rと600万のGT-Rはどっちが買いなのか

中古車の価格を見ていると400万代から700万オーバーまでピンキリです。価格が高くなればなるほど、距離も少なく修復歴もなく状態は良さそうですよね。グレードもVスペックが多くなってきます。200万の差額をどう見るかですが、個人的には400万代のGT-Rを購入して、200万かけてメンテナンスしてあげた方がいいと思います。 R34GT-Rメンテナンス画像 400万でも600万でもほぼ同じだけの年数が経過しています。走行距離が短くても、ブッシュやホース類、電動系は弱っています。走行距離が少ないということは、逆にあまり乗っていなかったということでエンジンが心配です。走行距離が多くてもそれはそれで心配。これらを考えると、前オーナーのメンテ次第ですが、600万で購入してもメンテナンス費用はそこまで変わらない可能性があります。

R34GT-Rを300万円代で買うためには

中古車屋から購入すると間違いなく今は400万以上は車両本体でもするので、総額で450万以上は必要になります。では、本当に300万円代で購入することはできないのか?! 実は買うことができます。その一つは、業者オークションから直接買い付けするパターンです。この場合も仲介業者には利益が入るので、オークション落札価格で購入することはできませんが、展示販売しているお店ほど利益を取られることは少ないです。もちろん、300万円代の落札価格なので、距離不明か十数万km入っていて、修復歴は中レベル以上、外装の状態も見れたものではないでしょう。 R34GT-R下回り画像 普通なら買わない車ですね。なので中古車屋には並ぶことがあまりない車です。 では、なぜこのようなR34GT-Rを買うかというと、今後も相場は高騰していくので、このような車を安く買ってコツコツと直していくのです。最初から普通に乗れると思わないことです。そうすることで、年々価値は上がっていきます。

R34GT-R購入後の維持費は月々どのくらいを考えておくべきか

R34GT-Rを所有したらざっと以下の維持費が発生します。 自動車税:58,600円(1年1回) 自動車重量税:45,600円(2年1回) 自賠責保険:25,830円(2年1回) 自動車保険:43,700円(1年1回) 駐車場代:10,000円(毎月) ガソリン代:19,444円(毎月) ※ 自動車税は新車登録から13年経過している為、標準税額よりか15%増 ※ 自動車重量税は新車登録から18年経過している車両にて見積もりの為、標準税額よりか割増 ※ 自動車保険の算出条件は、年齢30歳、免許の色ブルー、6E等級、本人限定、30歳以上補償、年間走行距離11,000km以下、主に家庭用、対物対人無制限、人身傷害3,000万、他車運転特約ありとなります。 ※ ガソリン代は、年間10,000km走行、リッター6km、ハイオクガソリンリッター140円で計算しています。 ※ 自動車重量税と自賠責保険料は、車検の時に支払います。 ※ 条件が異なると金額は変わります。参考までにご覧ください。 そろそろ現実逃避したくなってきた方もいると思うので、R34GT-Rのレーシングカー画像をちょいちょい挟んでおきます(笑) ペンズオイルニスモGT-R画像 これらを月々で計算すると40,945円です。これに自動車ローンが月40,000円でメンテナンスに30,000円だとすると毎月110,000円くらいは必要になる計算ですね。このメンテナンス費用やローンは人それぞれですが、どちらにしても維持費はそれなりにかかる車なので、買う時のことだけを考えては維持していけないので要注意です。

R34GT-Rをローンで購入するのに低金利なプラン

モチュールGT-R画像 R34GT-Rとなると450万以上はする車になるので、現金で購入という方も少ないかと思います。そこで、強み味方がオートローンです。中古車販売店はどこもオートローンの取り扱いがあるので、そのお店でローンを組むというのでも問題ありません。ただ、金利を考えた際にはローン会社を比較した方がいいです。銀行や農協などで低金利のオートローンを取り扱いしているところも多数あります。 モチュールGT-R画像 支払い回数も10年で組めるなど、R34GT-Rの購入を後押ししてくれるローンが多くあります。ただ、これはあくまで私の感覚ですが、低金利のローンほど審査が厳しいです。収入と勤め先の会社規模など、かなり強みがないと通らないです。その点、中古車販売店のローンは通り易い場合もあるので、うまく比較して利用するのが良いでしょう。

まとめ

色々と厳しい現実が待っているR34GT-Rの購入ですが、それでもやっぱり欲しいというのが魅力ですよね。頑張って仕事してお金を貯めて買うもよし!長いローンを組んで早めに買うもよし。もう新車では売っていない車なので、欲しい時に買わないと買えなくなりますよ!では、最後の目の保養でR34GT-Rのレーシングカーたちをどうぞ! ペンズオイルニスモGT-R画像 ペンズオイルニスモGT-R画像 ペンズオイルニスモGT-R画像

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