MANABOON(マナブーン)のイシケンです。スポーツカーと言えばクーペやオープンボディをイメージしますが、セダンタイプでもスポーツカーは沢山あります。スポーツセダンのいいところは、実用性を兼ね備えている点です。クーペで2シーターなどになると、ほぼ趣味車です。家族持ちにはとても所有することができない車です。その点スポーツセダンは4ドアでリアシートの居住性も確保されているため、趣味と実用性を兼ね備えたバランスの取れたスポーツカーなのです。今回はそんなスポーツセダンの中でも国産車でマニュアルで楽しめる車を、FR、FF、4WDで合計10車種ご紹介します。
スポーツセダンの元祖、スカイラインターボ
スポーツセダンと言えばスカイライン。古くはハコスカの時代からスポーツセダンとして君臨しており、2002年まで生産されたR34型までマニュアル設定がされた車種です。その中でもおすすめはR34型スカイライの4ドア25GT-Tです。R32からR33はそれなりに年数が経過してしまっているため状態があまりよくありません。球数も少ないので、スカイラインのマニュアルスポーツセダンで楽しむとしたらR34型がおすすめです。
1998年5月から2002年8月まで発売されたモデルがR34型スカイラインです。その中でもスポーツセダンにふさわしい性能を持ったグレードが25GT-Tです。2,500ccの直列6気筒ターボを積んだモデルで、最高出力は280PS、最大トルク35kg・mの性能を持っています。純正で5速のマニュアル設定がありますが、中古車で流通している大半はオートマからの載せ替えが多いです。きっちりと載せ替えがされていれば特に問題はありません。
中古車価格は、70万くらいから200万くらいまでかなり幅があります。純正の5速になると比較的高い傾向にあります。
Goo-netでスカイラインを検索
トヨタのスポーツセダン、アルテッツァ
1998年10月から発売されたトヨタのアルテッツァは、スポーツセダンとして当時トヨタがかなり力を入れて開発した車です。
トヨタのスポーツカーまとめの記事でも紹介しましたが、FRで6速マニュアルという組み合わせはまさにスポーツカーです。この性能を味わえるグレードはRS200系です。RS200の中でZエディションやLエディション、リミテッドなど装備品によってグレードが別れています。特に人気なのは17インチ仕様のZエディションです。リアのブレーキローターの容量が大きくなっています。エンジンはNA直列4気筒で最高出力210PS、最大トルク22.0kg・mです。コンパクトな車体でこの出力なので、街乗りプラスアルファで楽しみたい方には最適です。
チューニングパーツメーカーのHKSもアルテッツァをベースにドリ車やタイムアタックカーを作っていたほどでした。
2005年の7月まで発売されたので、中古車の球数は豊富です。初期のモデルだと50万を下回る車もあります。全体的な相場でも100万以下で購入することができるので、スポーツセダンとしては購入しやすい価格帯です。
Goo-netでアルテッツァを検索
ドリフトで人気のスポーツセダン、チェイサー/マーク2
未だに人気が衰えないのがチェイサー/マーク2のツアラー系です。特に人気なのが100系と呼ばれるモデルで、1996年9月〜2001年10月まで発売されていました。FRでターボというスポーツセダンとしては申し分のないパッケージ。純正で5速マニュアルが設定されていました。チェイサーもマーク2も基本パッケージは同じで、外観が異なるという仕様でした。
搭載されるエンジンは、直列6気筒ターボの1Jエンジン。最高出力は280PS、最大トルク38.5kg・mというハイパワーなスポーツセダンです。ドリフトでもこのパッケージが好まれ、未だに最前線で活躍している車種になります。そのため中古車価格は安定して高値を維持している状況です。特に純正の5速マニュアルは高いです。オートマからの載せ替え車両が多いので、きっちりと載せ替えされている車を探すようにした方がいいです。相場としては60万くらいから上は300万までとピンキリ状態です。
Goo-netでチェイサーを検索
NAロータリーをFRで楽しめるスポーツセダン、RX-8
マツダのロータリーを味わえるスポーツセダンがRX-8です。センターピラーがないので厳密にはセダンではないかもしれませんが、ドアが4枚あるのでスポーツセダンの枠に入れます。RX-7の後継車として2003年4月に発売されました。RX-7とは異なりNAロータリーを搭載。大人4人が乗れるスポーツカーをコンセプトに、観音開きのドアがとても印象的なRX-8です。前後重量バランスは50:50という理想の配分になっており、重心も低いのでコーナリングがとてもスムーズです。このようなシャーシに最高出力250PS、最大トルク22.0kg・mの水冷直列2ローターが搭載されています。NAながらの高回転型エンジンで、どこまで吹け上がってくかのようなロータリーらしい吹け上がりを体感できます。
スポーツセダンとしておすすめのグレードはタイプSです。6速マニュアルで18インチホイール、250PSを発揮するエンジンを搭載しているモデルになります。このモデルでの中古車価格は比較的安く、初期型のモデルなら100万以下でも多くあります。エアロパーツが何も装着されていないと50万〜60万で出ている車もあります。
Goo-netでRX-8を検索
ホンダを代表するスポーツセダン、アコードユーロR
FFのスポーツセダンと言えばアコードユーロR!ベースのアコードにタイプRと同じパッケージを持ち込んだスポーツセダンです。特に人気なのが2002年12月から発売されたCL7型のアコードユーロRです。エンジンはインテグラやシビックタイプRと同じK20Aエンジン。ミッションも同じく6速を搭載し、インテグラやシビックには設定がないダブルウィッシュボーンサスペンションになります。
最高出力は220PS、最大トルク21.0kg・mを発揮するVTECエンジンを搭載します。この車は、数値以上に乗るとパワフルさを感じると思います。シビックやインテグラの影に隠れがちですが、アコードユーロRはスポーツ走行を楽しめるだけの素質を十分に持った車なのです。中古車価格は比較的安く、100万円前後で買うことができます。普通に乗る方が多いアコードユーロRだからこそ、中古車でもそこまで程度が悪い車はありません。FFのスポーツセダンの中だと1番のおすすめです。
Goo-netでアコードユーロRを検索
本格的なスポーツカー、シビックタイプR
スポーツセダンの中でもかなり走りに振った車がFD2型のシビックタイプRです。従来のシビックはハッチバックタイプでしたが、このモデルはセダンタイプを基本として生産され、それをベースにタイプRが作られたのでスポーツセダンの仲間入りを果たしました。タイプRなのでその性能は言うまでもないですが、K20Aと言うVTECエンジンを搭載。最高出力は先代のシビックよりか5PSアップの225PS、最大トルク21.9kg・mを発揮しています。
セダンとは言ってもタイプRなので内装はレッド&ブラックのスポーティな仕様になります。ブラックのみの内装も設定されているので、少し大人しめがいいと言う方はブラックのみを選ぶのがいいですね。中古車相場は安定していて落ちていません。150万〜250万の範囲にだいたいあります。H19年から発売されて、2012年6月まで販売されました。
Goo-netでシビックタイプRを検索
少しレアなスポーツセダン、DB8型インテグラタイプR
FFで最後に紹介するスポーツセダンは、DB8型のインテグラタイプRです。クーペタイプのDC2は有名ですが、当時はセダンでもタイプRが発売されていました。セダンでも中身は完全にタイプRそのもの。搭載されるエンジンはDC2と同様にB18Cを搭載。ミッションも5速マニュアルです。最高出力は200PS、最大トルク19.0kg・mを発揮します。DC2は乗車定員が4名ですが、DB8は5名です。これだけでもスポーツセダンとして実用性を考えているのだなと感じますね。
中古車相場は球数がないのでなんとも言えません。高いものは150万近くする車もあります。DC型のインテグラが相当好きなもの好きな方でないと、DB8型を購入するには至らないかもしれませんね。
Goo-netでインテグラタイプRを検索
4WDターボでパワフルなスポーツセダン、ランサーエボリューション
最後に4WDターボのスポーツセダンをご紹介します。ご紹介するまでもなくどの車かわかると思いますが、まずはランエボの愛称で呼ばれるランサーエボリューション。Ⅰ型は1992年11月に発売され、その後毎年のように改良されてⅩ型まで生産されました。
エンジンは4G63と言う直列4気筒ターボエンジンを搭載、エボⅨまでこのエンジンが搭載され、最終的には最高出力280PS、最大トルク40.8kg・mと言う2,000ccとは思えないパワーを発揮していました。エボⅧ以降はマニュアルが6速になり、より走りが楽しめる仕様となっていました。このモデルの中古車はエボⅦ〜Ⅸが主要な流通となっており、相場は130万〜250万くらいがメインとなります。MRなどになると300万を超える中古車もあります。
2007年10月から販売されたⅩ型になってからはエンジンが新しくなり、2015年8月の最終モデルでは最高出力313PS、最大トルク43.7kg・mにまで高めていました。Ⅹ型になってからはマニュアルは5速の設定となっていましたが、シフトフィールはⅨ型までのよりか良好で、スコスコと入る印象です。中古車としてはランエボの中で一番程度が良いのでおすすめです。大きくなったボディのおかげで室内の広さは一番です。スポーツセダンとしての走りはもちろん、居住性も確保されているモデルです。中古車相場は150万からと言った感じ。エボⅩはいくつかのマイナーチェンジが施されてきたため、モデルによっては300万を超える中古車もまだあります。
Goo-netでランサーエボリューションを検索
新車でも買えるハイパワー4WDスポーツセダン、インプレッサWRX
ランサーエボリューションと同じく国産2リッター4WDターボを牽引してきたインプレッサWRX。現在は車種名をWRXに変更して新車でも購入できる数少ないマニュアルスポーツセダンです。歴史はランサーと同じく、世界ラリー選手権(WRC)に参戦するためのベースモデルとして市販車に磨きがかけられてきました。1992年に発売されたGC8型のインプレッサWRXからハイパワー4WDのモデルが投入され、ラリーでも大活躍。市販車でも大人気のスポーツセダンでした。
続いて登場したのがGDB型。2000年8月に発売され、GC8型でトラブルが多かったミッションは6速へと進化しました。エンジンはGC8と同じEJ20ですが、最高出力は280PS、最大トルク38.0kg・mまで高められていました。丸目と呼ばれるモデルで、これが2002年11月まで発売され、次に涙目と呼ばれるモデルにマイナーチェンジ。今でも高い人気を誇っているのがこの涙目のモデルです。最大トルクはまた高められ、40.2kg・mまで上がりました。
GC8型、GDB型の中古車相場は海外での人気もあって一定の相場で安定しています。GC8型は100万を切る車もありますが、程度がいいと100万以上は当たり前となっています。GDB型は丸目が中古車相場としては一番安く、50万くらいからあります。涙目や鷹目になると100万超えはほぼ当たり前となり、200万を超える車両もまだまだあります。
Goo-netでインプレッサを検索
続いて同じGDB型でも鷹目と呼ばれるモデルに2005年6月にマイナーチェンジ。最大トルクは43.0kg・mになりました。この鷹目のモデルでGDB型のインプレッサは生産終了となり、ハッチバックタイプのGRB型が登場するまで少しの期間「WRX STI」は販売されませんでした。また、セダンタイプが戻ってきたので言うと2011年の1月まで期間を開けることとなります。このモデルはGVB型と呼ばれるモデルです。自主規制の280PSが撤廃されたため、最高出力は308PS、最大トルクは43.0kg・mと言う2リッターとしては驚異的な数字になりました。そして、現行車であるWRX STIは2014年8月に発売。最高出力、最大トルク共にGVB型から変化はないものの、ボディ剛性やシャーシが進化したことで圧倒的なパフォーマンスを秘めている2リッターターボのスポーツセダンとなります。
大人な2リッター4WDターボのスポーツセダン、レガシィB4
スバルの人気車種レガシィツーリングワゴンのスポーツセダンモデルとして登場したのがB4です。1998年12月から発売開始され、基本パッケージはツーリングワゴンと共通となりました。初期モデルのBE5型に搭載されたエンジンは、インプレッサにも搭載されているEJ20。おすすめのグレードはRSKで、インプレッサとはセッティングを変えてあるものの、最高出力は280PS、最大トルク35.0kg・mとカタログ値だけ見るとかなりパワフルな車です。このモデルは中古車価格でもかなり安く、10万円代からでも出ているくらいです。それなりの状態なら50万〜80万出せば買えるでしょう。
続いて2003年6月に登場したのがBL5型。エンジンは同じくEJ20です。スポーツグレードは2.0GTもしくは2.0GTスペックBです。前期モデルは5速マニュアルで、2006年5月から発売された後期モデルからは6速マニュアルとなりました。最高出力やトルクは先代モデルと同じです。このモデルも比較的中古車価格は安く、前期型なら50万〜80万くらいで買えます。後期型で80万〜150万くらいとなります。
2009年5月から発売されたのがBM9型。このモデルからボディは肥大化して、エンジン排気量はスポーツモデルでは2,500ccが基本となりました。2.5GT Sパッケージにのみ6速マニュアルが設定され、最高出力は285PS、最大トルクは35.7kg・mとカタログ値上では少しのアップとなりました。2012年の5月にはマニュアルの設定がなくなりました。BM9型の中古車相場は、130万〜200万くらいの間で購入することができます。
Goo-netでレガシィB4を検索
スポーツセダンは時代のニーズにも適している
最近ではサーキットを走ったり峠を走ったりする方も少なくなり、街乗りメインでマニュアルを楽しみたいと言う方も多くなってきました。そう言う意味ではスポーツセダンは趣味と実用性を兼ね備えているので、とてもバランスの取れた車です。同乗者に不快な思いをさせることもなく、荷物もきっちりと詰めて楽しめるスポーツセダンは、今の時代にあったスタイルではないでしょうか。
スポーツカー在庫一覧
LINE@の友達からスタート!!
※MANABOONのLINE@は、LINE認証済み法人アカウントです。安心してご利用ください。
WEBでスポーツカーの買取・査定を申込む
MANABOON店舗情報
スポーツカー専門店 MANABOON
042-767-3331 / 042-767-3332
contact@manaboon.co.jp
〒252-0325
神奈川県相模原市南区新磯野2186-2